01 8 / 2010
"昭和46年冬、水木は「ゲゲゲの鬼太郎」などの執筆で忙しい中、無理やりに休暇をとって、かつて戦争で悲惨な体験をした赤道直下のニューギニアを旅した。
彼が戦争から帰還して、26年後である。
水木はかつて戦友とともに戦い、悲惨な日々を送った地を訪れ、慰霊碑の前に立った。
さて、帰国した水木の周辺では奇妙な出来事が次々と起こる。
自分が言ったこともない料亭からの請求書や、家から一歩も出ていない日に街中で目撃されたり、頼んでもいないのに、奥さんとアシスタントが「あなたにバナナを全部買い占めて来い」と言われたと、抱えきれないような量のバナナを持って帰宅したりなどである。
また、不思議な蝶が現れ、その蝶が花にとまると、それらの花々がすべて戦地で見たことのあるハイビスカスに姿を変えたりするのである。
そして、水木は気づいた。
それらは、一緒に戦って無残に散った戦友たちの霊がしたことだと。
自分たちの無念の死、悲惨な戦争の現実を漫画を通してみんなに伝えて欲しいと、英霊たちは水木にメッセージを送っていたのだった。
多忙を極めていた水木ではあるが、ついに、総員玉砕せよ! の制作に取り掛かるのであった。"
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