作画スタッフはうちの場合、硬質な物を得意とするアシと自然物を得意とするアシが一名づついるのですが、
防具は下絵で大体の形を作ると、後はこの硬質な物を得意とするアシさんに任せていたものの、さすがに最終段階になると、
この鎖帷子のペン入れが総動員(といっても、私を入れて三人ですが)の作業となり、ここからが正念場というか。
細かい作業とは、ひたすらテンションが下がる物のようで、
会話も「これ鎖帷子?」「それ鎖帷子」と、終始、鎖帷子という単語を連発するだけの状態になっていたので、
「ここも鎖帷子?」と訊ねられた時に「うん、ジョン・カビラ」と応えたら、
二人が同時に手を止め顔を上げ、私を凝視しているので、「あ、すべった?」と聞いたら、
どうやら二人共、私の精神崩壊が始まったと勘違いしたらしく、
「いや、場が和むかなと思って」と事情を話すと、紛らわしい事しないでくれと逆に咎められました。
Work?s Informeston (惣領冬実)
