18 4 / 2010

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 20代会社員女性。2か月前に亡くした愛猫のことをずっと考えています。10年余り一緒に暮らしてきましたが昨年末、重い病気に。家族全員で世話をしましたが、猫にしてみれば薬や注射で嫌な思いをしただけだったかも。苦しみながら()った顔を思い出すたび胸が張り裂けそうです。

 写真を見ると幸せだった日々を思い出しますが、猫に対して抱くのは申し訳ないという気持ちばかり。実は猫には生まれつきの病気もあって普通の猫が食べるおいしい食事が与えられず外にも出せませんでした。ずっと我慢させてきたのに、やりきれない思いです。

 猫は、私がつらい時にはそばに来て慰めてくれたし、いつも味方でいてくれました。ただ私があの子に出会えて幸せだったと心から思うようになったの は、ごく最近のこと。「生きていることがむなしい」と私が感じていた頃、どうして猫がいてくれることに喜びを感じなかったのだろうと、悔やんでも悔やみき れません。私が今、できることは何でしょうか。(大阪・O子)

 私も2匹の猫を見送りましたが、その時気がついたのは、後悔は残された者の宿命だということです。どんなに完璧(かんぺき)に世話をしても人は後悔するもの。例えば、あなたがもし猫に普通の食事を与えていたとしても、別の治療法をとっていたとしても、あなたはきっと後悔したでしょう。あなたが選んだ道が最良かつ唯一の道だったのだと思います。

 気づいていただきたいことが一つあります。それは猫は決して自分にうそをつかない生き物だということです。あなたの味方をして慰めてくれたのは猫 が心からそうしたかったから。そばにいることが喜びだったはず。そしてあえて病気の猫を選んだこと自体があなたの猫への愛で、お互いが唯一無二の存在だっ たはずです。

 猫のためにできることは何かというお尋ねですが、猫が生きている時、あの子に何を求めましたか。そのままでいいよって思っていたはずです。あの子も天国で言ってますよ。そのままでいいよ。十分だよってね。

 (海原 純子・心療内科医)

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