27 1 / 2012

"

ブログからソーシャルネットワーク、さらに新世代アプリへと、ソーシャルメディア上の情報共有は進化をとげている。サービスによって紆余曲折があり必ずしも線形的ではないが、情報シェアリングのトレンドには次の3つの方向性があると言えるだろう。

  1.  ストリームベース(文章など)から、オーガナイズドフォーム(ボタンなど)へ
  2.  ピープル・セントリック(人をフォロー)から、トピック・セントリック(興味をフォロー)へ
  3.  フロー型(情報が一時的に流れる)から、ストック型(情報が系統だてて蓄積される)へ

 

去年1年間でトラフィックが40倍になったことで注目される新世代ソーシャルメディア Pinterest はまさに典型例で、これから3つのトレンドをすべてカバーしている。つまり、よりシンプルなアクションで、効果的にセレンディピティを創出し、コレクションとしての実用性も合わせ持つサービスに仕上がっているのだ。そしてこれらのトレンドのうち、 Aの延長上にあるのがこの記事のテーマである Fictionless Sharing、摩擦のない情報共有だ。例えば Pinterest は新世代のブックマークサービスだが、以下の点で既存サービスを凌駕している。 

  1.  情報発見の効率性 … 文字ベースでなく映像ベースのため、認知速度が格段に早い
  2.  情報登録の効率性 … シェアしたい情報を、テキスト不要、2〜3クリックで登録できる
  3.  出会いの効率性 … シェア情報の元情報(シェア元やURL)をたどり、同好の人々と出会える 

 

Frictionless Sharing を狭義でとらえると 2 の「情報登録の効率性」が、さらに広義でとらえると1〜3の「発見、登録、出会いの効率性」がキーとなる。ここでは狭義で考えてみよう。オンライン上には、一次情報としての「Webコンテンツ」と、二次情報としての「他人がシェアしたコンテンツ」がある。このうち、前者はブックマークレット、後者はシェアボタン(Like, Retweet, Repinなど)をクリックすることで情報がシェアされるが、これをいかにシンプルな操作で実現するかがポイントということだ。ただし、これらは新しい着想ではない。例えばPinterestのようなページ内の一部情報を抽出するタイプのブックマークレットは、2005年に登場したKaboodle が実現していた機能である。したがって新世代のソーシャルサービスにおいては、次の2点の付加価値がさらに重要になるだろう。

  1.  シームレスな情報登録の効率性 … オンサイトは当然のこと、外部サイト、さらにリアル世界でも単純操作でシェアが完結する
  2.  シンプル操作による思考の効率性 … 機能をシンプルに絞り込むことで、 1〜4 までを流れるように操作できる

 

4においては、(1)Facebookのようなオンライン情報におけるアクションを自動識別して投稿する仕組み、さらには (2)オフライン情報(近況、写真、動画、場所など) を認識装置(スマートフォン、タブレット、RFIDカード、生体認証装置など)を利用して簡単に投稿できる仕組みが重要となる。実社会のあらゆる情報がクラウドに取り込まれるビッグトレンドの中で、今後はモバイル装置以外にも、さまざまな電子機器、さまざまな読取装置、さまざまな生体認証装置、さまざまなデータ送信装置からの自動的な情報共有に注目が集まるだろう。

"

Permalink 15 notes