20 1 / 2012
" 本書で山本理顕氏は、日本社会に広がる閉塞感という病巣の元凶として「住宅とその外側の関係」に注目し、実情との大きなギャップという理由から「1住 宅=1家族」という住宅供給システムの破綻を指摘することにより、国家の運営システムそのものを考え直し、「1住宅=1家族」に代わる新しい運営システム について考えようと試みる。
以下が、山本氏の考える「1住宅=1家族」の特徴。
1.一つの住宅に一つの家族が住む
2.一つの住宅は極めて閉鎖的につくられる
3.隣り合った住宅は相互に干渉し合わないようにできている
4.その住宅に住む家族は極めて自足性の高い自律単位である
5.その住宅に住む家族は再生産の単位である
そこで提唱されているのが、「地域社会圏」という概念。仮想単位として400人程度の住人を想定し、その仮想単位に対してどのようなインフラが 考えられるのか?どのような生活支援システムが考えられるのか?エネルギーはどのように供給されるのか?どのような400人の地域社会になるのだろうか?
そのような地域社会をその場所性とともに考え、その場所性とともにある地域社会をとりあえず「地域社会圏」と呼び、建築的なアイデアによって「1住宅=1家族」を超えるどのような夢を描くことができるのかを、若手建築家と共に具体的事例として提案している。
若手建築家として選ばれたのは、長谷川豪、藤村龍至、中村拓志の3名。長谷川氏は都市を身体的に考察することに挑み、藤村氏は地域社会の圏域を祭りの身体性により定義しようと試みる。中村氏は、人の身体に一番近いところから巣のような建築を提案する。"
Permalink 4 notes