01 1 / 2012

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 患者の物語を理解するには,診療における自分の立ち位置を一時保留して,“無知の知”の姿勢を保つ必要がある。また,聴き取った患者の物語,自分の診療実践を振り返って得られる自己の物語は,それを実際に記載することが重要である。

 物語の記載は,単なる事実経過の列挙ではない。経験を通して得られる患者と自己の物語をじっくりと振り返り,意味付けし,解釈し,再構築 する作業である。このプロセスの中では,体験から思考的・感情的に距離を置くことができ,書きとめる行為自体が自分とのコミュニケーションになり,自己の 気付きを深めることができるようになる。

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