字幕や場面を声で説明する音声ガイドを付加することで耳や目の不自由な人も楽しめる映画やアニメ作品を提供することを目的にしたNPOがこのほど映画制作社や福祉団体らによって設立された。映像メディアのバリアフリーに取り組むのは、特定非営利活動法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC、理事長、児玉昭義・日本映像振興取締役)で、デジタル技術の進歩でインターネットや携帯端末など多様なメディアで視聴が可能になった映像コンテンツの字幕や音声ガイドなどバリアフリー用付加データを一つの素材から利用できるようにする。
同センターの調査によると、昨年公開された邦画448作品中、字幕と音声ガイドがあるのは1パーセント、字幕のみ(同11パーセント)、未対応(同88パーセント)にすぎないという。
聴覚障害者用の字幕や視覚障害者用の音声ガイド制作にはこれまで著作権許諾を得る必要があったが、著作権法の改正により来年からフェアユース(公正使用)として権利制限が設けられる見通しだ。
